越場国際特許事務所

アマゾン特別プランでの商標出願には、無料の先行商標調査が付属します。商標登録は早い者勝ちなため、登録しようとする商標と類似または同一の商標が既に登録されている場合は、残念ながら出願してももはや登録することができません。そこで、出願に先んじて、他人の商標登録がないかを事前に調査いたします。

弊所では、商標の登録可能性を、Ａ〜Ｃの３段階で評価しています。

調査結果がＢまたはＣの場合は、出願しても登録できないリスクが高いので、出願内容に工夫が必要となります。

上記のリスクを避けるため、以下の方法をご検討ください。

1. 商標を変更する

可能であれば、商標を変更することをお勧めいたします。先行商標が存在しない商標に変更すれば、コストをかけずに、スムーズに登録できます。変更後の商標についても無料で調査いたします。

商標が画像（ロゴ）の場合は、デザインを変更して別の画像に変えてしまえば登録できる場合が多いですが、商標が文字の場合は、飾り文字等にしても、同じ発音が生じるデザインならば類似範囲から逃れられないことが多いです。デザイン変更ではなく、文字列そのものの変更をご検討ください。

一方で、既にその商標をロゴ入れ等して商品を量産している場合や、商標に大きな思い入れがある場合は、どうしてもその商標で出願をしたいと考えることもあると思います。そのような方には、以下の方法をご提案いたします。

2. 登録しやすいロゴを登録する

例えば、
KOSHIBA & PARTNERS

という文字列を商標登録したいと考えていたところ、先行商標が存在し、ＢまたはＣの調査結果となってしまったとします。この場合は、例えば、



というロゴを商標登録することを検討します。このロゴの先行商標がなければ、スムーズに登録となるでしょう。

その上で、商品には、



という形でブランドの印刷等を行います。商標登録してあるロゴ部分を根拠に、相乗り排除を行えます。

あるいは、既存のブランド名と、登録したロゴを別途印刷等する方法でも問題ありません。例えば、商品の異なる場所にブランド名とロゴをプリントするとか、アパレル商品の織ネーム部分にロゴを入れて、ブランド名は別途商品タグをぶら下げてブランディングする、などが考えられます。

※ただしこの方法の場合は、ブランド部分（先行商標が見つかった部分）については、その商標権を侵害してしまう（差し止めや損害賠償の対象となってしまう）可能性がある点にご留意ください。

上記のいずれも難しい場合は、以下のプランをご検討ください。

先行商標が見つかってしまった商標をどうしても取得したい場合は、強引にでもそれを出願してみることもできます。ただし、類似する先行商標がある以上、出願しても登録できませんし、使用を続ければいずれ商標権侵害が問題になるかもしれません。

このプランは、先行商標がなさそうな新しい商標を出願する（出願Ａ）ことを前提としつつ、先行商標が見つかってしまった商標についても、審査官が商標非類似と判断してくれることを期待して、とりあえず同時に出願してみる（出願Ｂ）ものです。

この場合、出願Ｂについては、登録査定を得なければ、弊所手数料を頂戴いたしません（出願Ａはもともと登録にならなければ弊所手数料は発生しません）。本来ならば、出願Ｂは登録になってもならなくても弊所手数料が発生するものですが、このプランをご利用いただく場合に限りこれが発生せず、出願料（特許庁印紙代：１区分なら12,000円）のみをご負担いただくだけで、リスクなく出願に挑戦していただけます。

ただし、出願Ｂが登録査定を得た場合に、これを登録するならば、出願Ａについては、登録査定を得ても登録料を納付しない（登録しない）ことが条件となります。ダブル出願プランは、出願Ｂを低リスクで出願していただくため、登録できない場合には１件分の弊所手数料を頂戴しないプランです。２件とも登録する場合は、両方とも弊所手数料を頂戴しないわけにはまいりませんので、ご了承くださるようお願いいたします。

ダブル出願プランの条件は、以下よりご確認くださるようお願いいたします。

ダブル出願プランの条件
1. 調査結果がＢまたはＣであった場合に限られます。

弊所のアマゾン特別プランをお申込いただき、調査結果がＢまたはＣであった商標のみが対象です。

2. 同時に新しい商標を出願することが条件です。

先行商標が存在しない商標を選んでいただき、それを出願していただきます（出願Ａ）。むしろこちらがメインの出願になります（アマゾン特別プランを適用）。それとは別に、登録できないことを覚悟で、先行商標が見つかった商標も出願します（出願Ｂ）。登録できなければ、出願Ｂについての弊所手数料は、発生しません（ダブル出願プラン）。
なお、同時というのは必ずしも同日に出願しなくても構いません。ＡとＢの両方の出願をする指示をいただければ、準備が完了した方から出願いたします。

3. 出願料（特許庁印紙代）がかかります。

商標出願をする際には、特許庁に出願料に該当する印紙代（一種の税金）払う必要があります。出願Ａ、Ｂともに、この費用はご負担いただく必要があります。出願料は、１出願あたり、 3400 + ( 8600 × 区分数 ) の計算式で求められます。つまり、

１区分：　12,000円
２区分：　20,600円
３区分：　29,200円　のようになります。
4. 拒絶理由通知書に応答する場合、対応費用がかかります。

出願Ｂは、拒絶理由通知書が発せられるのが前提の出願なので、その対応をする場合は、弊所手数料を頂戴いたします。金額は、最初の１区分が 50,000円 、以降１区分増えるごとに 30,000円 となっております。
拒絶理由通知書が発せられた場合、無料で報告いたします。内容を検討していただき、登録できそうにないと判断したら、対応しないことができます。この場合、弊所手数料は発生いたしません。また、審査官が商標非類似と判断し、拒絶理由通知書を発送せずに登録査定を出した場合は、対応費用が発生しないまま登録できます。
なお、出願Ａについては、拒絶理由通知書への対応には、弊所手数料は発生いたしません（アマゾン特別プランなため）。

5. 弊所手数料は、登録件数分発生いたします。

出願Ａ、Ｂともに登録査定を得た場合は、どちらかを登録するか選んでいただくことになります。登録査定後、定められた機関内に登録料を納付することで、正式に登録となります。期限内に登録料を払わなければ、その出願は登録されません。
もし両方登録するのであれば、弊所手数料（１区分で59,800円）が２件分発生する点にご留意ください。通常は出願Ｂの優先度が高いでしょうから、こちらのみ登録することになると思われます（弊所手数料１件分）。あるいは、出願Ａを登録する場合でも、同様です（弊所手数料１件分）。相乗り排除は一種類の商標の登録で十分なので、２件の商標を登録する必要は、通常ありません。
※出願Ａ、Ｂが同時期に登録査定を得るとは限りません。すなわち、片方がまだ審査段階にあるときに、もう片方を登録するか判断しなければいけないケースもあり得ます。

以下に具体例で説明します。アマゾン特別プランで１つの商標を出願する場合と比較した、追加費用が確認いただけます。